劣化に備えて

お寺の中

墓石というのは、建てたらそれで終わりというわけではありません。他のものと同様に、古くなり傷んでいくものであります。特に風雨にさらされることで、その劣化は進んでいきます。墓石やその付属物が崩れたり、壊れたりしていくというのを見るのは、心情的にも忍びないものです。 こうしたことを避けるには、お墓を建てる段階から、前もって大まかな修繕計画を立てておくことが必要になります。墓石業者などと相談しながら、具体的にどのくらいのスピードで劣化が進み、いつ修繕が必要になるのか、いくらくらいかかるのか見積もっておくと安心です。こうしておくことで、いきなりの出費で自分や家族が当惑することもなくなり、資金を蓄えておくことが可能になります。

墓石の劣化が避けられないとなれば、その速度を少しでも遅くすることを考えたいものです。 それにはまず、建てる時に耐久性の高い墓石を選ぶことです。それは、墓石の素材の性質に大きく影響されます。硬くて水を吸収しにくいものならば、風雨にも強いですし、きめ細かく光沢が出るようなものは、水をはじきます。こうすることで、あらゆる気象条件への対策となります。 耐震施工も大事です。お墓の中央に棒を入れるなど、しっかり固定する施工法を各企業が開発しています。こうした業者に依頼することで、いざ大きな地震がきても、倒壊を心配する必要がなくなります。 これらの施工時の工夫で、代々受け継がれる大切なお墓を守ることができ、また維持管理にかかる経済的負担も、トータルで見て軽くすることができるのです。